<顔合わせ当日>
ふたりがホスト役となり話が弾むよう気配りを「顔合わせ当日の流れ」
両家の親が初めて顔を合わせる場だけに緊張するけど、しっかり仕切って楽しい時間を過ごしてもらおう。ここではお店で「顔合わせ」を行う場合の一般的な流れを紹介!
ここがポイント
- 親同士は初対面の場合が多いので、常にふたりがリードして両家の橋渡し役を務めよう。
- 食事と歓談を楽しむだけでもいいが、婚約記念品の交換、記念撮影などセレモニーを取り入れるとメリハリのある進行になり思い出にも。
- 歓談タイムに話が盛り上がるよう、子どもの頃のアルバムなど話題になるような材料を用意しておくのもおすすめ。
待ち合わせ
待ち合わせは分かりやすい場所にし、できれば事前にふたりで下見しておくと安心です。それぞれが自分の親をエスコートして遅くとも約束の時間の5分前には待ち合わせ場所に行くようにしましょう。
両家が合流したら、まずはふたりが率先して自分の親を紹介。ここでは軽いあいさつ程度にとどめ、ここからは彼がみんなを先導して速やかに店へと案内しましょう。
どちらか一方が場所に迷って時間に遅れてしまうと、スタートから気まずい雰囲気になることもあるので、親と直接店で合流する場合は、店の地図などを事前に親に渡しておくようにしましょう。
入室~着席
店に着いたら部屋への案内はお店の方に任せましょう。
部屋に入ったらすぐに自分の親に席をうながし、あらかじめ決めておいた席順に座ってもらいます。親同士が遠慮し合って席の譲り合いにならないように、事前に座る位置を決めておきテキパキと進めるのがポイント。
座る位置の基本は、上座から父→母→本人の順。入口から遠い側に彼側、その向かいに彼女側が座ります。
始まりのあいさつ
席に着いたら、彼が正面に立ち「本日はお忙しいなか、私たちふたりのためにお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。これまでの感謝の気持ちを込めまして、ささやかながらこのような会を準備しました」と、始まりのあいさつをしましょう。
結納を行わない場合は、「このたび、私たちは縁あって結婚することになりました。本来なら結納を取り交わすべきところですが、堅苦しい席はふたりには似合わないと考えまして、このような食事会という形式をとらせていただきました」などと切り出し、会の趣旨と時間を作ってもらった事へのお礼をしっかりと述べましょう。
食事会は、ふたりが親を招待するという形で催すものなので、ふたりで一緒にあいさつをしてもいいでしょう。
両家の紹介
あいさつを終えたら、その流れで引き続き両家の紹介へ。
彼側、彼女側の順でそれぞれが自分の親や家族を紹介していきます。
名前だけでなく趣味や人柄が伝わるようなエピソードを交えると、食事中の会話にもつながります。家族のプロフィールをまとめた紙などを用意しておくと、歓談中に名前を呼び間違えたりすることもなく安心です。
婚約記念品の交換
形式張らない顔合わせの席であっても、何か一つ「婚約」にまつわるセレモニーがあると進行にメリハリがつきます。指輪など婚約記念品をすでに贈り合っている場合でも、この場で改めてお披露目をするといい思い出になります。
彼から彼女、彼女から彼の順番で交換し、お披露目しましょう。
記念撮影
セレモニーを終えたら、このタイミングで忘れずに記念撮影を。
あらかじめお店のスタッフに頼んでおくとスムーズです。何パターンか撮ってもらうと、結婚式のプロフィールパンフレットや思い出アルバムなどにも使うことができます。お店の人には、この間に飲物を用意してもらうようお願いしておくと、次の乾杯にもスマートに入ることができます。
乾杯~会食&歓談
乾杯は男性側の父親がするケースが多いようですが、決まりはないのでふたりで話し合って決めましょう。
彼のお父さんに一言あいさつをしてもらい、彼女のお父さんに乾杯の音頭をお願いするのもいいでしょう。
乾杯が終わったらいよいよ食事がスタート。
親同士の会話が弾むよう、ふたりが率先して両家にバランスよく話を振り、場を盛り上げるようにしましょう。ふたりの小さい頃のアルバムや、会場が決まっているなら式場のパンフレットなど、話題になるものをいくつか用意しておくと話が途切れた時も安心です。
(彼のお父さんのあいさつ例)
「本日は、こうしてみなさんとお会いでき、大変嬉しく思っております。この先もいろいろとお世話になりますが、末永くお付き合いくださいますよう、よろしくお願いいたします」
知っ得マナー&豆知識
「会計は歓談中にこっそりと」
ふたりが親を招待する形で開いた場合は、費用もふたりで負担するのが一般的。帰り際にバタバタしないよう、歓談中にタイミングを見てこっそりとどちらかが席を外し、会計を済ませておくようにしましょう。
締めのあいさつ
食事が終わり、最後のお茶が出てくるタイミングを目安に締めのあいさつを。
このときはふたりで並んで立ち、彼から「本日お忙しいなか、わたしたちふたりのためにお集まりいただきまして、誠にありがとうございました」とお礼を述べます。彼女からもこの日のお礼やふたりの決意などをしっかりと述べ、今後の結婚準備のサポートなどもお願いしておくといいでしょう。