<顔合わせ・結納について考える>
何のために行うかそれぞれの目的を知り、両家で意見調整を「顔合わせ・結納」
それぞれの親に結婚を認めてもらったら、ここからはいよいよ両家のお付き合いがスタート。ふたりが間に入って調整役となり、良好な関係を築いていこう。
ここがポイント
- 「顔合わせ」は、両家の親や家族を紹介し合い、親睦を深めるためにふたりが催すもので、食事会の形式で行うのが一般的。
- 「結納」は、婚約のしるしに形式にのっとった結納品を取り交わす日本の伝統的な婚礼行事の一つ。最近は略式で行うケースが増えている。
- 「結納」は両家の縁組みの儀式でもあるので、親の考えや意向を尊重し、両家でよく相談して決めよう。
「顔合わせ」とは
「顔合わせ」は、文字通り両家の親や家族が一堂に会し、顔を合わせる場。
お互いの家族を紹介し合い、両家の親交を図るのを目的に、新郎新婦となるふたりが場を設けるもので、一般的には食事会という形式で行います。
この先、結婚式の準備を本格的に進めていくうえで、両家の親の希望を聞き、調整していかなければいけないことがたくさん出てきます。その前に親同士が一度顔を合わせておけば、お互いに気心を知ることができ、話もスムーズに進めることができます。
顔合わせは両家の家族を紹介して親睦を深めるのが目的なので、決まった式次第やルールなどはありません。
最近は、顔合わせのみで結納を行わないケースが増えているので、顔合わせの場で婚約記念品の交換やお披露目を行うカップルも多いようです。
「顔合わせの場所」
では「顔合わせ」は、どこで行うのがいいのでしょう。
お互いの家族を紹介し合い、両家の親睦を深めるというのが目的ですから、それが達成できる場所であればどこでも構いません。それぞれの状況に合わせ、どこでどんな風に行なうか、親と相談しながら決めていきましょう。
人気は料亭やレストラン
顔合わせの場としてよく使われるのが、料亭やレストラン。
店は、両家の親が来やすい場所で、親の好みや雰囲気などを重視して選びましょう。
両家が始めて顔を合わせる記念の場なので、普段はあまり行かない格式のある店に親を招待するのもいいでしょう。逆に堅苦しいのが苦手な場合は、カジュアルなお店にしても問題はありません。
ただし、ゆっくり話ができるよう個室を予約するのがおすすめです。
家族旅行を兼ねるケースも
両家の実家が遠方の場合などは、中間地点にある観光地で家族旅行を兼ねて顔合わせをするのもいいでしょう。宿泊先のホテルや旅館で食事会を行えば、より親睦を深めることができそうです。
ふたりにとっても結婚前に親と一緒に旅行ができ、良い思い出になるでしょう。
下見を兼ねて結婚式の会場で行うことも
結婚式の会場として、すでにお目当てのところがある場合は、下見を兼ねて会場内のレストランなどで顔合わせを行うこともあります。婚礼料理の試食もでき、おのずと結婚式の話が広がり、その後の準備がスムーズに進められるというメリットも。
「結納」とは
「結納」は、日本の伝統的な婚礼行事の一つで、結婚が決まった両家が婚約のしるしに形式にのっとって結納品を取り交わす儀式です。
結納品として縁起の良いものを贈ることで「円満な結婚」「末永き幸せ」を願います。伝統的な儀式を行うことで、ふたりはもちろん両家の親も一体となり結婚するということを心に刻むよい機会になるでしょう。結婚前の一つの節目となり、結婚への心構えを確認できるのが結納の良さでもあります。
結納は結婚することによって姻戚関係となる家と家を結ぶ儀式でもあり、親同士が正式にあいさつをする場となります。そのため、実施するかしないか、実施する場合はどういうスタイルで行うのかといったことは、親の考え方や意向を尊重して決めるのがいいでしょう。
最近多いのは略式結納
本来は仲人を立て、仲人が新郎家と新婦家を行き来して執り行っていた結納ですが、現在は仲人を立てないケースがほとんどで、行う場所や用意する結納品などスタイルは多様化しています。
新婦の実家を会場に、伝統的なしきたりにのっとった手順で行う正式結納を行う人は年々少なくなっており、ホテルや料亭、結婚式場などで本来の形式を簡略化した略式で行う人の割合が増えています。
結納にはお金がかかるというイメージがありますが、結納品と食事がセットになった結納のパックプランなども用意されており、比較的少ない予算で結納を行うこともできるので、一度検討してみてはどうでしょう。
双方の希望を踏まえてどういうスタイルで行うかを決めよう
「顔合わせ」や「結納」は、結婚式の前に両家揃って行う初めての行事。それだけに、うまく進めるためのポイントとなるのが両家の意見調整です。
まずはそれぞれの親の考えや希望を聞き、ふたりが間に入って両家の意見をまとめ、ともに気持ちよく納得のいくスタイルを選ぶようにしましょう。
特に「結納」に関しては、昔ながらの風習から女性側の意向を尊重するほうがいいとされています。男性側はしなくてもいいと思っていても、女性側から希望があれば、実施する方向で検討するようにしましょう。
みんなはどうしてる?
「顔合わせ」と「結納」の実施状況
- 「顔合わせ」のみ:80.9%
- 「結納」のみ:3.4%
- 「顔合わせ」「結納」両方行った:10.5%
- 無回答:0.4%
データ出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2018
「顔合わせ」は、結納と両方行ったカップルを含めると全体の約9割が実施。「結納」を行うカップルは、年々少なくなってきている。