結婚式のスタイルに合わせたアイテムの選び方

<結婚式に必要なアイテムを検討>
しっかり検討して、ふたりの結婚式に最適なものを!「結婚式のアイテムの選び方」

結婚式のアイテム

結婚式に必要なアイテムは思った以上にたくさんあって、何を選べばいいのか迷ってしまうもの。そこでここでは結婚式に必要な基本アイテムと、上手な選び方のポイントについて紹介します。

ここがポイント

  • まずは手作りするアイテムを決め、作業を分担して早めに準備に取り掛かる。
  • 迷ったら「ふたりが希望している結婚式のイメージに合うかどうか」を判断基準にする。
    料理やギフト関係はゲスト目線で検討し、親の意見も聞いて決めよう。
  • 予算調整が必要な時は、こだわり度合いに応じて「かける」か「削る」かをはっきりし、メリハリのあるお金のかけ方を。

手作りするアイテムを考える

結婚式に必要なアイテムを検討する際、最初に決めておきたいのが手作りアイテムをどうするかということ。

ふたりの気持ちを込めることができるうえ、コストダウンにもつながることから人気の手作りですが、いざ作るとなるとデザインを考えたり材料を集めたりと、意外と時間がかかるもの。
準備期間中の忙しさや得手不得手を考慮して、無理をしないよう計画するのがポイントです。

手作りするものを決めたら、誰が作るかなど作業分担を考え、できるだけ早めに取りかかるようにしましょう。

<手作りする人が多いアイテム>

    • ウエルカムボード
    • リングピロー
    • ペーパーアイテム
    • プロフィールビデオ
    • プチギフト

結婚式のスタイルに合うかどうかを基準に選ぶ

結婚式の会場やショップに依頼するアイテムは、基本的にサンプルやカタログ、写真などを見ながら選んでいくことになります。

その際、常に考えてほしいのが、一つひとつのアイテムは素敵でも、それをふたりの結婚式に取り入れた時にどうかということ。

結婚式のスタイルに合っていないと浮いてしまったり、統一感を乱してしまったりして、せっかくの良さが生かせない事もあります。
迷った時は、ふたりの結婚式のスタイルに合っているかどうかを判断基準にセレクトしていくようにしましょう。

ゲストに関するものはゲスト目線で

料理やギフト関係のアイテムは、おもてなしとしてゲストのために用意するもの。

ゲストに喜んでもらうことが一番なので、常にゲスト目線を主軸にして検討することが大事です。
ゲストには親族もいるので、ゲスト関連のアイテムを選ぶ時には親の意向を確認するのも忘れないようにしましょう。

予算を調整する際はメリハリのあるかけ方を

アイテム選びは、予算とも相談しながら進めていかなければいけないのが難しいところ。予算を重視するのであれば、アイテムが決まったらその都度、見積りを出し直してもらい、常に予算状況を把握しておくことが大切です。

予算調整が必要な時は、いろんなアイテムを少しずつ削っていくと、全体的にぱっとしない印象になってしまうことがあるので注意しましょう。

「料理がすごくよかった」「お花にこだわっていて素敵だった」など、一つでも心に残ることがあると、結婚式全体の印象がアップします。
予算を調整する時は、アイテムのこだわり度合いに応じて、「奮発するもの」「思い切って削るもの」を決め、メリハリのあるお金のかけ方をするようにしましょう。

これらのことを抑えながら、これから紹介するアイテム選びのポイントを参考に、ふたりに合ったアイテム選びを考えてみてください。

[料理・飲物]

料理

まずは和食か洋食か、和洋折衷かなど、料理のジャンルを検討。
和婚や年配ゲストが多い場合は、和食が好まれる傾向にありますが、会場の雰囲気やゲストの顔ぶれに合わせて選びましょう。

料理のジャンルを決めたら、次はコース選び。使われている食材、料理内容、品数などに着目して検討を。

一般的に高いコースには、伊勢海老やアワビ、ブランド和牛といった高級食材が多く使われ、調理に時間や手間のかかるメニューが取り入れられています。
コースと予算が上手く合わない場合は、メインの料理のみランクアップするなど、コース料理の一部差し替えやアレンジが可能かどうか相談してみましょう。
また、オリジナルメニューに対応してもらえる会場であれば、ふたりの地元の特産品などを食材に取り入れてもらうなど、ふたりにちなんだメニューでおもてなしをするという方法も。場合によっては高級食材を使った料理よりコストダウンができ、ゲストにも喜んでもらうことができます。

年配の方やお酒好きのゲストが多ければ、ボリュームより素材にこだわってセレクトするのもいいかもしれません。
料理は試食をして決めるのが鉄則。親と一緒に試食すれば親世代の意見も聞けるので、できれば親と一緒に試食してから決めるようにしましょう。

みんなはどうしてる?

  • 選んだ料理の種類は?

    • 1位:フランス料理(48.9%)
    • 2位:折衷料理(28.4%)
    • 3位:和食(5.1%)

    データ出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2018

  • ちなみに4位イタリア料理(4.1%)、5位その他の西洋料理(3.8%)、6位中華・中国料理(0.4%)という結果。
    食事の形態では、全体の93.4%がコース料理をセレクト。着席ビュッフェは2.6%、立食ビュッフェは1.2%。

飲物

最近はほとんどのカップルがフリードリンクのコースを選んでいます。

フリードリンクの場合、飲み放題となるドリンクの種類によって金額が変わってきます。高いコースは、ワインやウイスキー、カクテル、焼酎など種類が豊富で、お酒の銘柄もより高級なものが含まれています。
お酒の好きなゲストが多く、お酒の好みも違うようであれば、お酒の種類が豊富なコースを。
女性ゲストや車の運転などでお酒が飲めないゲストが多い場合は、ノンアルコールカクテルやソフトドリンクを充実させると喜ばれます。

ケーキ

生ケーキのほか、シューを積み上げたクロカンブッシュやイミテーションのセレモニー用ケーキなど、いろんなタイプのものが用意されているほか、最近は形やデザインにこだわってオリジナルのものを依頼するカップルが増えています。
ふたりの好みや会場の雰囲気に合わせて選ぶといいでしょう。

天井の高いゴージャスなホテルのバンケットには、豪華なセレモニー用のケーキが映えます。アットホームなレストランであれば、シンプルなスクエアの生ケーキにしてゲストにトッピングを楽しんでもらうといったアイデアも。
広い会場の場合は、遠くの席からも見える高さのあるデザインにすると華やかな雰囲気になるのでおすすめです。

ケーキ入刀のシーンはシャッターチャンスにもなるので、写真写りも考えて選ぶようにしましょう。

デザートビュッフェ

ゲストとふれあえる演出として取り入れるカップルが増えています。

用意するデザートの種類や量によって金額が変わってきます。
ケーキやコース料理のデザートが充実している場合は、お腹がいっぱいで食べられない場合もあるので、取り入れるにしても量を加減するなど調整するようにしましょう。

遠方からのゲストが多い場合は、地元の銘菓を盛り込むなど、メニューに趣向を凝らしてみるのもいいでしょう。一度、会場のスタッフに相談してみましょう。

[会場装飾]

メイン装花

会場に華やかさを演出するためには欠かせないアイテム。

メインテーブルは、常にゲストの視線が集まる場所なので、とくに慎重に選びたいところ。
ドレスなど衣裳の色や会場の雰囲気を考慮して、白系、赤系、イエロー系など全体の色調を決め、飾り方やアレンジを決めていくのが一般的。
装花は、カサブランカなど高級な花や珍しい輸入花などをたくさん使うと金額が高くなりますが、その時期の旬の花を使えば比較的リーズナブルで、季節感も出すことができます。

クリスマスや七夕など、挙式時期のイベントに合わせたアレンジを取り入れるカップルも。結婚式のテーマに合わせ、ふたりらしいアレンジを考えてみましょう。

ゲスト卓上花

ゲスト卓に飾る花は、ナプキンの色などテーブルコーディネートと合わせて検討するようにしましょう。

高低差のある花器と一緒に飾ってボリュームを出したり、キャンドルと一緒に飾ったりするなど、ちょっとした工夫でおしゃれに見せることができます。小さなカゴ盛りやミニブーケを束ねたスタイルなど、ゲストが持ち帰りやすいアレンジも人気です。
1卓に座る人数が多い場合、テーブルに対して大きすぎると、かえって邪魔になってしまうこともあるので、当日テーブルに並ぶものも考えバランスを見ながら選びましょう。

[ギフト関係]

引出物

引出物は、ゲストへの感謝の気持ちを込めて贈る記念の品。

定番人気は、かさばらず好きな物を選んでもらえるカタログ式ギフト。実用的な食器類や生活用品なども根強い人気を誇っています。

最近はゲストそれぞれに喜んでもらえるよう、ゲストに合わせて贈り分けをするのが主流となっており、親族と友人、男性と女性など、ゲストの種類によって中身を変えたり金額を変えたりするケースが多いようです。
引出物は地域の慣習により、品数や用意する品物が異なります。慣習にこだわる親も多いので、選ぶ際には事前に親に相談するようにしましょう。

みんなはどうしてる?

  • 引出物に選んだ品は?
    • 1位:カタログ式ギフト 76.0%
    • 2位:食器類 32.7%
    • 3位:タオル・傘などの生活用品 19.7%
    • 4位:キッチン用品・調理器具 8.2%
    • 5位:インテリア用品・置物 2.4%
    • (複数回答)

    データ出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2018

  • 引出物を選ぶ際に重視した点は、「実用性」(61.8%)、「好き嫌いが分かれない無難な品であること」(61.8%)、「持ち運びのしやすさ」(26.3%)、「費用が手頃であること」(26.0%)が上位に。
    選ぶ際の参考にしてみては。

みんなはどうしてる?

  • 引出物の贈り分けをした?
    • 贈り分けをした:84.3%
    • 贈り分けしなかった:14.4%
    • 無回答:1.3%

    データ出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2018

  • 贈り分けをした人に、どのように変えたかを聞いた結果、トップは「贈る品物の価格帯を変えた」(76.0%)、次いで「贈る品物の内容を変えた」(68.0%)、「贈る品物の品数を変えた」(17.6%)の順。
    贈り分けをする際は、最初に価格帯を分け、その範囲で相手に合わせた品物を選んでいるケースが多いよう。

引菓子

ケーキやバウムクーヘンなど日持ちする焼き菓子が人気。
家族がいる人と一人暮らしの人で、内容や大きさを変える場合も。地域によっては、赤飯や紅白まんじゅう、鰹節やかまぼこなどをプラスすることもあります。迷ったら、会場のスタッフや親に確認するようにしましょう。

親ギフト

披露宴の定番であった親への花束贈呈ですが、その際、花束のほかに記念に残る品物を贈るカップルが増えています。
生まれた時の体重で作るぬいぐるみや思い出の写真で綴ったフォトアルバムなどが人気。親への感謝の気持ちを込めて、ふたりらしい贈り物を考えてみましょう。

プチギフト

最近はほとんどのカップルが、ゲストのお見送りの時やテーブルサービスの時に渡すプチギフトを用意しています。
チョコレートやクッキーといったお菓子から、入浴剤や箸といった実用品まで品物はさまざま。「帰ったら疲れを癒やしてください」という気持ちを込めて入浴剤にするなど、選んだ気持ちを伝えやすい品や、ふたりにちなんだ品が選ばれています。

[メモリアルアイテム]

当日写真

結婚式当日、式場のスタジオなどで撮影するふたりの記念写真、ゲストと一緒に撮影する集合写真、お支度風景からお見送りまでシーンを追いながら撮影していくスナップ撮影と、写真の種類やプランはいろいろ。どんな風に思い出を残したいかを考え、必要なものが含まれているプランをセレクトするようにしましょう。

例えば、式後、頻繁に見たいならアルバムが充実しているプランに。自分でデータを加工したいなら撮影データ付きプランを選ぶのもいいでしょう。せっかく衣裳にこだわってお金をかけたのに素敵な写真が残っていないという花嫁の後悔もよく耳にします。

衣裳やビューティにこだわるのであれば、花嫁姿を美しく残すためのアイテムもしっかり検討するようにしましょう。

別撮り写真

結婚式とは別の日に記念撮影をするもので、式の日より前に撮影する「前撮り」が一般的。

式当日の撮影と違い、時間を気にせずゆっくり撮影してもらうことができるので、オリジナリティを重視したふたりならではの写真を残せるのが魅力。
写真スタジオや式を挙げる会場で行うほか、海や山、公園などに出掛けて行うロケーション撮影などもあります。
式当日はドレスしか着ない花嫁が、和装で撮影するというパターンも。

早めに撮影すればパンフレットやウエルカムボードなどに使うこともできるので、写真にこだわるなら検討してみてはどうでしょう。

ビデオ

何のために依頼するのかで選ぶものが変わってきます。ふたりの記録用として手配するのであれば、編集なしのリーズナブルなプランでもいいでしょう。
当日見落としていたシーンなど、新たな発見があるかもしれません。式に呼べなかった人に見てほしいと思うなら、主なシーンを集めて編集加工されたもののほうが、楽しく飽きずに見てもらえるでしょう。
単なる記録用であれば、親族や友人に撮影をお願いするという選択肢も。ふたりのニーズに合わせて検討してみましょう。

アイテム選びは短期間にいろんなことを決めていかなければならないので、結婚式の準備のなかでもパワーのいるところ。ともすると疲れて面倒に感じてしまうこともありますが、頑張って準備した分、当日の喜びはひとしお。晴れの日をイメージし、楽しみながら準備を進めてください。

結婚準備の段取りマニュアルに戻る