結婚式招待状の手配と発送の仕方・マナー

<招待状を用意する>
最初のごあいさつとなる大切なアイテム!「招待状の手配と発送」

結婚式の招待状

ゲストに送る招待状は結婚式の第一印象を左右するものだけに、マナーを守ってきちんと用意したい。作成から発送まで、気持ちを込めて失礼のないように進めよう。

ここがポイント

  • 差出人を誰にするかによって文面が変わってくるので、最初に差出人を決め、結婚式のスタイル合わせた文面やデザインを検討。
  • 宛名書きは毛筆でするのが正式。
    字に自信がない場合はプロに筆耕を依頼しよう。
  • 人によって同封するものが異なるので、最終チェックは入念に。
    招待状を送る人には、事前に電話連絡を入れておき、遅くても挙式の2ヵ月前までには発送する。

結婚式のスタイルに合わせて差出人を決める

招待状は差出人を誰にするかによって文面が変わってくるため、作成する際には最初に差出人を決めなくてはいけません。

差出人は結婚式の主催者を表すもので一般的には「両家の親にする」「新郎新婦ふたりの名前にする」「両家の親とふたりの連名にする」の3パターンに分けられます。
両家の親の名前にするのは「結婚は両家の行事」という考え方に基づくもので、親が結婚式の主催者となります。
一方、ふたりが結婚式をプロデュースし、親も含めたみんなを招待するという場合は、新郎新婦ふたりの名前を差出人にします。
また、主催者がふたりの時でも、親族中心の結婚式であったり、親の仕事関係の人をたくさん招いたりする場合などは、親とふたりの名前の連名にするケースが多いようです。

複数パターン用意して、友人にはふたりの名前で、親族や親の関係者には親の名前で出すというように使い分けることもできるので、ふたりの場合に合わせて検討してみましょう。

文面やデザインを考えて発注する

差出人を決めたら、それに合わせて文面やデザインを決めていきます。

差出人が親の場合、文面は形式にのっとったフォーマルなスタイルにするのが一般的。
差出人がふたりの場合は、少しカジュアルでソフトな文面にすることもできます。
招待状の作成を会場やショップに依頼する場合は、用意されているサンプルを参考にして文面を決めましょう。手作りする場合は、インターネットなどで紹介されている基本文例をもとに、ふたりに合わせてアレンジを。

作成したら会場のスタッフや親に、一度チェックしてもらうとよいでしょう。デザインは、ゲストハウス・ホテル・レストランといった会場スタイルなどを考慮して、ふたりの結婚式のイメージにあったものを選びましょう。

知っ得マナー&豆知識

  • 「招待状ならではの書き方のルールに注意!」

    結婚式の招待状には、独特のルールがあります。「おめでたいことに区切りや終わりがないように」という意味から、文章に句読点は付けず、段落を変える場合も文頭を一文字下げないのがしきたりになっています。
    招待状を手作りする際には気をつけましょう。

宛名は毛筆で書くのがマナー

招待状の宛名は毛筆か筆ペンを使い、読みやすい楷書で書くのが正式なスタイルです。

しかし、字に自信がない場合は、専門の業者に筆耕をお願いするか、毛筆に近い書体を選んでパソコンで印刷するようにしましょう。自分たちで書く場合は、字が下手でも心を込めて丁寧に書くことが大事です。

招待状の例文

差出人がふたりの場合1

謹啓 春暖の候 皆様にはますますご清祥のことと
お慶び申し上げます
さて このたび私たちは結婚式を挙げることとなり
ました
つきましては 日頃お世話になっている皆様に
お集まりいただき ささやかではございますが 
披露宴を催したいと存じます
ご多用中 誠に恐縮ではございますが
ぜひご出席くださいますよう ご案内申し上げます
 
謹白
 
令和○年○月吉日
        山田一郎
        佐藤由美
 
        記
日時 令和○年○月○日(○)
   挙式 午前○時~
   披露宴 午後○時~
場所 ○○○○○○○
 
お手数ながら ご都合のほどを○月○日までにお知らせ
くださいますようお願い申し上げます
謹啓 春暖の候 皆様にはますますご清祥のことと
お慶び申し上げます
さて このたび私たちは結婚式を挙げることとなり
ました
つきましては 日頃お世話になっている皆様に
お集まりいただき ささやかではございますが 
披露宴を催したいと存じます
ご多用中 誠に恐縮ではございますが
ぜひご出席くださいますよう ご案内申し上げます
 
謹白
 
令和○年○月吉日
        山田一郎
        佐藤由美
    
     記
日時 令和○年○月○日(○)
   挙式 午前○時~
   披露宴 午後○時~
場所 ○○○○○○○
 
お手数ながら ご都合のほどを○月○日までにお知らせ
くださいますようお願い申し上げます

差出人がふたりの場合2

謹啓 春暖の候 皆様にはますますご清祥のことと
お慶び申し上げます
さて このたび私たちは結婚式を挙げることとなり
ました
つきましては 日頃お世話になっている皆様に
お集まりいただき ささやかではございますが 
披露宴を催したいと存じます
ご多用中 誠に恐縮ではございますが
ぜひご出席くださいますよう ご案内申し上げます
 
謹白
 
令和○年○月吉日
        山田一郎
        佐藤由美
      
     記
日時 令和○年○月○日(○)
   挙式 午前○時~
   披露宴 午後○時~
場所 ○○○○○○○
 
お手数ながら ご都合のほどを○月○日までにお知らせ
くださいますようお願い申し上げます

内容物を確認して発送する

宛名書きが終わったら、名前を確認しながら送る相手に合わせて必要なものを同封していきます。
人によって同封するものが変わってくるので、入れ忘れや間違いがないよう気を付けましょう。

最後に慶事用の切手を貼って投函します。
ここで確認しておきたいのが招待状の重さ。返信はがきや会場案内図、個別のカードなど、同封するものによって重さが変わってくるので、料金不足にならないよう注意しましょう。

何の前触れもなくいきなり招待状が届いてしまうと受け取った側もびっくりしてしまうので、招待状を送る人には、必ず事前に招待する旨を電話などで伝えておくのがマナー。

招待状は遅くても挙式の2ヵ月前までには発送するようにし、主賓をお願いする会社の上司など、会う機会のある人にはできれば手渡しするようにしましょう。

<招待状に同封するもの>

返信用はがき

結婚式の出欠を確認するためのもの。
返信先の住所は、新郎側のゲストに送るものは新郎の自宅、新婦側のゲストに送るものは新婦の自宅にするのが基本。慶事用の切手を貼っておくのも忘れずに。

挙式参列のお願い

挙式にも参列してほしいゲストには、そのお願いと挙式場所や集合時間などを明記したメッセージカードを入れます。

スピーチや余興のお願い

事前に電話などでお願いし、承諾を得ている人に同封します。
スピーチや余興、受付などをお願いする内容を記したカードに、手書きのメッセージなどを添えておくとより丁寧な印象に。

会場案内図

会場の場所を記した地図や駐車場の案内。
地下鉄の出入り口や最寄り駅からの所要時間、送迎バスがある場合はその時刻表なども載せておくようにしましょう。

交通費や宿泊費の案内

遠方から来ていただくゲストには、交通費や宿泊費を負担する旨、その渡し方などを記したカードを入れておこう。

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