買う前に知っておきたい「結婚指輪」の基礎知識

<結婚指輪を決める>
買う前に知っておきたい「結婚指輪」の基礎知識

結婚指輪

お互いが永く身に着ける結婚指輪は、後悔ナシのものを選びたい。でも、初めてのことだけに、予算はどれくらい必要?ベストな購入時期は?そもそも結婚指輪にどんな意味が込められてるの?など、わからないこともいっぱい。
まずはお店に行く前に、こちらで気になる疑問を丸ごと解消!

ここがポイント

  • 結婚指輪の起源は9世紀ヨーロッパ。
    指輪交換は11世紀頃から普及。
  • みんなが結婚指輪にかける金額の平均は24.4万円。
    結婚式の4~5カ月前までにはリングの決定を。
  • デザインのこだわりポイントを知り、事前に検討。お店選びは情報収集からスタート。

「結婚指輪」と「指輪交換」の由来は?

結婚指輪の始まりは、9世紀のヨーロッパ。当時のローマ教皇ニコラウス1世が、結婚の誓いとして妻に贈った指輪が結婚指輪の起源とされています。

また、1027年には、ミュールの「ローマの結婚指輪の起源」に「花婿は花嫁に金の指輪を、花嫁は花婿に鉄の指輪を交換している」との記録が残されています。このことから、指輪交換の儀式が普及し始めたのは11世紀頃と考えられています。
結婚指輪は左手の薬指に着けるのが一般的ですが、これは古代ギリシャの考えから。古くからギリシャでは、左手薬指の血管は心臓に直接つながっていると考えられており、永遠の象徴である「輪」を交換し、互いの左手薬指にはめることで、ふたりの心が永遠につながると考えられたのだそう。

教皇の想いから「結婚指輪」は生まれ、ふたりの心が結びつくようにとの願いのもと執り行われ続けてきた「指輪交換」。結婚指輪や指輪交換には、深い意味や歴史が込められています。

結婚指輪の予算は?

お互いの分をそれぞれ購入し合ったり、合計金額を折半したり、一方が負担したり。

支払い方法はさまざまですが、結婚を決めたほとんどのカップルが買っている結婚指輪。

みんなが結婚指輪にかけた金額の平均は、ふたり分で24.4万円となっています。相場にとらわれる必要はありませんが、お店でリングを選んでから予算オーバーが発覚、なんて悲しい事態を避けるためにも、事前に予算についてふたりで相談しておきましょう。

みんなはどうしてる?

  • 結婚指輪(ふたり分)にかけた金額は?

    • 5万円未満:1.0%
    • 5~10万円未満:2.9%
    • 10~15万円未満:11.5%
    • 15~20万円未満:13.5%
    • 20~25万円未満:30.1%
    • 25~30万円未満:13.8%
    • 30~35万円未満:12.8%
    • 35~40万円未満:3.3%
    • 40~45万円未満:4.5%
    • 45~50万円未満:1.4%
    • 50万円以上:5.2%

    データ出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2018

  • 結婚指輪の購入金額が20~25万円未満というカップルが一番多く、全体の約3割。
    ちなみに、夫婦別の平均金額は、夫が11.2万円、妻が13.3万円。女性の方がやや高いのは、ダイヤモンドなど石入りの指輪を購入することが多いからと考えられます。

結婚指輪の購入時期は?

結婚指輪は、お店に行ってジャストサイズの既製品を選んだとしても、その日に持ち帰ることはできないことがほとんど。

リングの裏にイニシャルなどの刻印を入れてもらうには、そのための日数が必要となるからです。

セミオーダー品の場合で完成までに1カ月前後、フルオーダー品だと3カ月以上かかることも。
結婚式の前までに用意したい結婚指輪。決定時期の平均は挙式の6.7カ月前ですが、最低でも式の4~5カ月前には注文しましょう。

<参考>結婚指輪の種類

結婚指輪の種類は、大きく分けて3種類。検討する際の参考に、それぞれの魅力をご紹介します。

既製品(レディメイド)

豊富なバリエーションが試着できる楽しさと、実物を見て購入できる安心感が魅力。

既製品の場合でもサイズ調整や取り寄せが必要な場合があるので、2~3週間の余裕は見ておきましょう。

セミオーダー品

デザインや素材、リング幅や仕上げなど、用意されたステップを踏んでいくことで、自分仕様のリングが出来上がるセミオーダーシステム。

ふたり各々の好みを反映しやすく、気軽にリングのオリジナル度を高められるのが嬉しい。

フルオーダー品

フルオーダーの魅力はなんといっても自由度の高さ。

デザインや素材、文字の入れ方、予算まで、妥協知らずのリングが手に入ります。ふたりで希望を形にしていった時間も大切な宝物に。

みんなはどうしてる?

  • 購入した結婚指輪の種類は?

    • 既製品:55.5%
    • セミオーダー品:29.3%
    • フルオーダー品:9.5%
    • 自分たちで手作りした:2.6%
    • 夫婦で種類が異なる:2.2%
    • 無回答:0.9%

    データ出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2018

  • 半数以上のカップルが、既製品の結婚指輪を選択。また、自分たちで手作りしたカップルのほか、家族から譲り受けたリングをリフォームした人も。ふたりで相談して、ベストな種類を選んで。

デザインのこだわりポイントは?

結婚指輪のデザインを形作る大きな要素は、「素材」「アームのライン」「宝石の入り方」「表面の仕上げ」の4つ。

これらは最愛リングを手に入れるためのこだわりポイントでもあるから、下記を参考に希望のイメージを固めて。お互いそれぞれが愛着を持って着け続けられることが大切だから、ふたり納得ならお揃いのデザインにこだわらなくてもOK。
ただしその場合は、リング裏に同じ刻印や石を入れるなど、ペアな部分を忍ばせるのがおすすめです。

素材

肌のトーンと相性の良いカラーを選べば美しい手元を演出できるだけに、素材選びの手抜きは厳禁。

定番はプラチナ素材ですが、健康的で存在感のあるイエローゴールド、優しい手元を作り出すピンクゴールドも女性に人気。また、プラチナとゴールドのコンビ素材は、手持ちのアクセや時計とのコーディネートを楽しみたい人たちから支持を集めています。

アームのライン

代表的なラインは、ストレート、S字、V字。

男女ともに人気のストレートは、どんな指の形とも好相性といわれています。細身なら可憐な印象、幅広を選べば手の大きさをカモフラージュ。S字とV字は目の錯覚により、太く短い指をほっそり長く見せる効果が期待できます。

宝石の入り方

贅沢な手元を演出する石入りマリッジ。中でもメレダイヤモンドをあしらったタイプは、繊細な煌めきが手元にお洒落なアクセントをもたらすと人気を集めています。
そのほか、小粒のサファイアやルビーをあしらったものも人気。内側に施したタイプも含めると、3割弱の男性&8割以上の女性から選ばれています。

表面の仕上げ

同じデザインでも、リングの表面に施されている仕上げによって、表情はガラリと変化。

ピカピカに磨き上げられた「鏡面仕上げ」が一般的ですが、ジュエリーを着け慣れていない男性には、シックで小キズが目立たない「マット仕上げ」も人気です。
そのほか、細いラインが数多く入った落ち着いた印象の「ヘアライン仕上げ」、金槌で叩いて作る鎚目模様が個性的な「ハンマー仕上げ」などがあります。

お店の選び方は?

結婚指輪を取り扱っているお店は、デザイン豊富な「ブライダルジュエリー専門店」や百貨店などに店を構える「ジュエリーブランド」、上質なものがお手頃価格で買える「卸直営店」、さまざまなブランドの商品を揃う「セレクトショップ」などがありますが、まずは情報収集から。

雑誌やWEBなどをチェックして、好みのデザインを取り扱っているお店をピックアップします。その後、気になったお店を下見して、リングを試着。いろんなデザインを試し、理想のリングを見つけましょう。

下見では、指輪を試着したり、スタッフに相談したりするので、1店舗につき1時間程度かかると考えて。
また、お店では、刻印やサイズ直し、クリーニング、ゆがみ直しなど、購入後にどんなサービスが受けられるかも忘れず確認!

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