結婚式のお車代はどこから遠方?親族は出すべき?ご祝儀より高い場合は?

結婚式のお車代をゲストに用意する際「どこからが遠方?」「交通費だけでなく宿泊費まで負担するの?」「いただくご祝儀よりお車代のほうが高くなってしまいそう」と、さまざまな疑問が生じる場合があるでしょう。そんな時の考え方の基準や、お車代相場の算出方法のマナーについて解説します。

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結婚式のお車代、どんな距離で出す?どこからが遠方?

結婚式のお車代、どんな距離で出す?どこからが遠方?

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結婚式でいままでお世話になったゲストへのお礼や、遠方から時間をかけてくるゲストに交通費を兼ねたお礼として出す「お車代」。
お世話になったゲストにお車代を出すケースは、主賓や乾杯の発声、または非常にお世話になっている恩師や上司などが一般的です。
いっぽうで遠方から来る方に対して「どこからが遠方になるのか」判断に迷うケースがあるでしょう。

お車代を交通費として出す際の遠方とは?

遠方の考え方はさまざまですが、主に5つの考え方があります。
現在では、特に「交通費と宿泊費の合計が2万円以上」「新幹線や飛行機の利用が必要」「結婚式出席に宿泊を伴う距離」が主な目安になっています。

【結婚式ゲストにお車代を交通費として出す目安】
・往復交通費と宿泊費の合計が2万円以上
・交通費が往復で10,000円以上
・結婚式出席に宿泊を伴う距離
・新幹線や飛行機の利用が必要
・高速道路の利用が必要

ところがお車代は主に「交通費」の意味がありますが、実は交通費だけでなく、宿泊を伴う距離の場合は宿泊費も考慮に入れて算出します。

宿泊費を出す場合の判断基準

・会場までの所要時間
・挙式の開始または終了時間との兼ね合い
・結婚式二次会への招待と参加

「会場まで〇時間以上かかる、日帰りで帰れないなら宿泊費を負担する」と所要時間によって決める決め方が多いのですが、日帰りがギリギリの距離の方の場合、挙式開始と披露宴終了の時間帯によっては「宿泊しないと挙式の開始までに間に合わない/終了時間までいると当日中に帰宅できない場合」もあるでしょう。
特に朝早い挙式時間に設定している場合や、ナイトウェディング、二次会を招待し参加する方の場合には、終了時間までいると公共機関の終電に間に合わないケースも。
基本的には招待する際に宿泊を伴うか確認して、ホスト側の挙式スケジュールで宿泊を伴う場合には宿泊代も考慮に入れたお車代の算出がベターです。

結婚式のお車代の相場の算出方法の考え方

現在では、結婚式のお車代として、交通費または宿泊費は必ずしも全額を渡す必要はなく、渡した金額に関してはカップルの考え方や地域性によって「実費」「ほぼ全額」「ほぼ半額」「気持ち程度」などとさまざまです。
考え方としては、かかった費用の半額程度を目安に、自分たちのできる範囲で金額を決めるケースが多いでしょう。
宿泊が必要な場合は交通費または宿泊代のどちらか一方を用意する場合もあります。

【遠方から結婚式に参列するゲストへのお車代の金額の考え方】
・交通宿泊費を全額、または半額負担する
・交通費のみ全額負担する
・宿泊費のみ全額負担する
・距離に関係なく宿泊交通費を一律の金額負担する

遠方から結婚式へ参列するゲストへのお車代は「現金」でご祝儀袋に入れて手渡すか、または新郎新婦サイドが事前に「手配」してチケットや宿泊施設を予約手配して郵送またはインターネットで送る2つのパターンがあります。
どのようにお車代を負担するか招待打診前に決定し、招待打診の際にゲストに伝えられるとスムーズです。

お車代として現金を手渡す場合

ゲスト側が交通宿泊を自己手配して来訪する場合、どんな交通手段を使うかや宿泊を伴うかを確認したうえで、適切な金額を自分たちで調べて相場を判断し、お車代を現金で渡します。

新郎新婦側で交通宿泊を手配する場合

移動手段や出発日時などの希望をゲストに聞いて、新郎新婦が交通チケットや宿泊の手配を済ませておく方法もあります。飛行機や新幹線の予約や支払いを事前に済ませ、ゲストにチケットを郵送、または電子チケットでメールやLineで事前に送ります。
全額負担を考えている場合は、早割や結婚式特典などを利用し安い金額でお車代負担を選べるためおすすめですし、ゲストの負担をさらに軽減できます。

結婚式のお車代が予想されるご祝儀の金額より多い場合

結婚式のお車代が予想されるご祝儀の金額より多い場合

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ゲストから頂くご祝儀は、関係性や年齢に応じて目安金額が決まっているため、ある程度予測がつくでしょう。ただし、頂くご祝儀の予想金額よりお車代として考えられる金額が高くなってしまう場合には注意が必要です。沖縄やハワイでのリゾートウェディングでは、よく新郎新婦が悩む問題でもあります。
直接現金で渡す場合は相手を恐縮させないためにも少なくするのが一般的です。ただし、これは気持ちの問題なので、多めに出してももちろん問題はありません。
またお車代の金額が大きくなるのが予想される際、相手を恐縮させないようにするには、以下の3つの考え方もあります。

・旅行費用を自己負担してもらう代わりにご祝儀を辞退する
・距離に関わらずお車代を出す人は一律2万円とする
・交通費、または宿泊代のどちらか一方を負担する
・お車代の金額が分からないように飛行機や新幹線のチケットや宿泊先を新郎新婦が用意し郵送またはメールで送る

お車代の金額について詳しくはこちら

結婚式のお車代・お礼の相場と金額マナーを徹底解説。遠方ゲスト、主賓、挨拶、司会や受付、海外…立場やケースごとに紹介

親族の結婚式のお車代は両家それぞれの地域性と親族間の取り決めや関係性の確認する

親族のお車代に関しては、新郎新婦それぞれの実家の地域性や、それぞれの親族間での冠婚葬祭時に関してどういう取り決めになっているかを確認する必要があります。

両家実家の冠婚葬祭での地域性を確認しておく

地域によって、お車代を手厚く出したり、または遠方から招待してもお車代は出す考えがほとんど浸透していない地域もあり、それぞれの考え方があります。
例えば会費制結婚式が主流の北海道では「道内であればお車代は基本出さない」「道外からのゲストも出しても5000円〜1万円程度」が一般的な認識です。他には、沖縄県が地元の方の結婚式も同様に、お車代を出すケースはあまりないようです。
北海道以外出身の方が道内で結婚式を挙げる場合、バランスをとるのに結婚式の費用面も考慮に入れてよく話し合う必要があるでしょう。

両家実家の親族間の冠婚葬祭に対する考え方や取り決めを確認しておく

家によって、お車代は出すか出さないか、金額は交通費の半額か全額か、「全員に1万円」など一定の金額なのか、などの慣習が違うことがあります。
親族間で「お互い様だから」お車代は出さないケースもあれば、親族間の繋がりが深く手厚く出す考えの家などさまざまです。
新郎新婦それぞれの親に「我が家のお車代についての決まり」を確認しておき、それぞれの家の方法でお車代については準備をするのがベターです。

結婚式のお車代で迷った際にはウェディングプランナーや両家の親に相談を

結婚式のお車代について配慮する経験は新郎新婦ともに初めて、という方がほとんどのはず。お車代はふたりを祝福するために時間を割いてくれるゲストに気持ちよく参列してもらうためにも重要なお礼でありマナーです。
ただし、結婚式準備にはそれなりの大きな費用も必要であり、新郎新婦の負担が大きくなってしまうケースも考えられます。
招待客の選別やお車代の相場の考え方など、迷った際には担当のウェディングプランナーや両家の親とよく相談し、ひとり一人へのベストな相場を導き出しましょう。
特に宿泊に関しては、会場が提携する宿泊施設で相場より安く抑えられたり特典がつくケースもあるため、手配に関してしっかり確認しましょう。

まとめ

結婚式のお車代については両家の親やウェディングプランナーに確認を

結婚式のお車代に関して、地域性やふたりの育ってきた家の考え方の違い、結婚式会場のロケーションやウェディングスタイルによって「こんなときどうすれば?」と悩む問題点が変わってくるケースがあります。
その際は、親族間の考え方についてよく理解している親や、さまざまなカップルの結婚式の対応をしてきたウェディングプランナーに相談して決めていくのがベストです。

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結婚式準備.com編集部

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