入籍報告は失礼のないようスムーズに!親、上司、友人…相手別報告方法と例文をご紹介

事前の結婚報告を済ませ入籍をしたら、次は入籍報告をしましょう。正式に夫婦となることで姓や住所が変わるだけでなく、ライフスタイルが大きく変わる人もいるでしょう。そうした変化は仕事や友人との付き合い方にも影響するもの。周囲への配慮やふたりのケジメのためにも、社会人として失礼のないようスムーズに報告したいですよね。誰にいつどのような方法で報告すればよいのか、例文も併せて詳しくご紹介します。

この記事のINDEX

入籍報告は誰に、どのような方法で報告する?

入籍報告とは、婚姻届けの提出を済ませ、ふたりが法的に夫婦となったことをお互いの両親や親族をはじめ、会社の上司、同僚、親しい友人など大切な人たち、お世話になった方々にお知らせすることをいいます。

入籍報告をする相手と報告方法

入籍の報告

iStoc / mictian

入籍報告の方法は結婚式前や入籍前に行う結婚報告と同じく、直接会って報告するのが最も丁寧で失礼のない方法。ですが、親戚や上司、同僚、友人と人数が多く全員とはなかなか会えない場合は、入籍報告はがきで伝えるのが一般的です。

はがき以外にも遠方に住む両親など早く伝えたい人には電話で、同僚や友人にはメールでお知らせするのも現代では広く受け入れられている方法。また、疎遠になっている友人など入籍したことをすぐに伝えなくても支障のない場合は、春夏の入籍なら暑中見舞いで、秋冬の入籍なら年賀状で入籍の報告を伝えてもよいでしょう。

誰に、どのような方法で入籍報告をするかは人それぞれ。自分たちと相手との関わりを考えながら、社会人として失礼のない方法で報告をしましょう。

入籍報告をするタイミングは?

入籍報告をするタイミングは相手や報告方法にもよりますが、早ければ早いほどベター。特にお互いの両親には入籍日当日に報告する場合がほとんどです。上司を招待した結婚式の前日や当日に入籍した場合は、結婚式後直接会える初日に報告を。同僚や友人に対しても、今ではメールで報告するケースも多いため、入籍後間もなく報告することができるでしょう。

入籍報告はがきを送る場合は入籍後1ヵ月~2ヵ月以内に送るのがマナー。入籍日と結婚式日が近く結婚式の写真を入籍報告はがきに入れたい場合は、写真が仕上がり次第早めに送るようにしましょう。入籍日と新居への引っ越し日が近い場合も、新居の住所をお知らせする意味も含めて引っ越し後早めに送るよう心がけて。

入籍報告はがきの書き方

入籍報告はがき

iStoc / hedidwhat

入籍報告はがきは縦書きのフォーマルなタイプから、写真やイラストで飾った横書きのカジュアルなデザインまでさまざま。入れる内容も縦書き、横書きによって変わりますが、入籍の報告や二人の抱負、変わらぬお付き合いのお願い、新居の住所は共通して入れると二人の状況も伝わりやすいでしょう。

縦書きの入籍報告はがきは親戚など目上の方に宛てて書くときに好印象です。前文、主文、末文で構成し、時候の挨拶や相手の安否を気遣う挨拶、結びの挨拶などを入れましょう。
横書きの入籍報告はがきはカジュアルな印象になるため、同僚や友人に宛てに。ふたりの写真や華やかなイラストを入れるとオシャレに仕上がります。

縦書きの入籍報告はがき

縦書きの入籍報告はがき

横書きの入籍報告はがき

横書きの入籍報告はがき

なお、お祝い事の文章には句読点を使用しない、文頭を空けないのがマナー。これは「お祝い事に終止符を打たない」ということを意味しています。スペースや改行を上手に使って読みやすく構成しましょう。

両親・親族への入籍報告の方法と例文

両親へ入籍報告

iStoc / 8sot

結婚の挨拶や結納など入籍前のイベントで結婚することの報告は既に済ませていますが、入籍をすることは親の戸籍から抜る、または新しい家族を迎え入れる、親や親族にとっても大きな出来事。自分たちのケジメのためにも、両親や親族にはしっかり入籍の報告を行いましょう。

報告する順番は”籍に迎え入れた側”の家から!

お互いの両親に入籍の報告をするとき気を付けたいのが、報告をする順番。結婚の挨拶をするときは女性の実家から先に訪問するのがマナーとされていますが、入籍の報告は男女の順番はなく、籍に迎え入れる側の実家から報告に行きます。つまり、嫁入りをするなら男性の実家から、婿入りをするのなら女性の実家が先。なお、家族内での報告の順番は、一家の大黒柱である父親、次に母親、次いで兄、姉、弟、妹の順番が一般的ですが、両親が揃っている席で報告する場合がほとんどのため、特に意識する必要はなさそうです。

お互いの両親には入籍当日に直接口頭で報告する

実家がふたりの住まいに近い場合

ふたりの住まいとふたり、またはどちらかの実家が近所の場合は、できる限り直接会って報告をすると好印象ですし、自分たちも夫婦になったことを改めて実感しやすそうです。報告方法は人それぞれ。入籍に行く前に事前に「今日入籍に行きます」とふたりで、または各自で両親に報告する人もいれば、入籍予定日を予め両親に伝え、入籍日当日は入籍手続き後にふたり揃って「入籍してきました」と報告に行った人も。

両親に婚姻届の証人をお願いする場合は、役所に行く前に実家に立ち寄り記入してもらったというカップルもいました。突然のお願いにならないよう、事前に「証人の記入をお願いしたい」とを伝えておくとよさそうですね。

当日会うことが難しい場合

実家が遠方だったり用事があるなど当日に直接会うことが難しい場合は、電話やビデオ通話で報告をしましょう。出勤前や仕事帰りに入籍手続きに行くカップルも少なくなく、普段通りの一日を過ごす場合は日中の空いた時間や夜帰宅後などに電話で伝えるのが一般的。入籍前に結納や両家顔合わせなどで会う機会があれば、その場で入籍予定日を伝え「入籍したら電話で報告します」と予め話しておくのもよいでしょう。

親戚への報告は、はがきが好印象

両親や兄弟姉妹以外の親戚は親経由で入籍したことが伝わる場合も多いため急ぐ必要はなく、はがきでの報告が好印象です。いとこなど年齢が近く親しい親族へはメールなどで報告してもよさそうですね。

はがき例文1:結婚式へ招待予定の親戚へ

このたび〇月〇日に入籍しました
これからは二人で力を合わせて 明るく安らげる家庭を築いていきたいと思います
結婚式は△月△日に予定しています ご都合がよろしければぜひご出席ください
今後とも どうぞよろしくお願いいたします

はがき例文2:結婚式に出席してもらった親戚へ(結婚式後1ヵ月以内がベスト!)

先日はお忙しいなか私たちの結婚式にご参列いただき また温かな祝福をいただき誠にありがとうございました
皆様お変わりなくお元気なお姿でお会いでき とても嬉しかったです
おかげさまで〇月〇日に無事入籍することができました
若輩者の二人ですが 今後とも どうぞよろしくお願いいたします

はがき例文3:結婚式を挙げない、結婚式に招待しない親戚へ

このたび〇月〇日に入籍しました
結婚式は挙げず 先日双方の家族のみで食事会を行いました
これからは二人で力を合わせて 明るく安らげる家庭を築いていきたいと思います
下記(左記)にて新生活を始めましたので お近くにお越しの際にはぜひお立ち寄りください
今後とも どうぞよろしくお願いいたします

上司・勤務先への入籍報告の方法と例文

上司や勤務先には事前の結婚報告を済ませているものですが、入籍後改めての報告も抜かりなく!入籍報告のタイミングや報告方法を確認し、社会人として失礼のないようスマートに行いましょう。

直属の上司には結婚式参列のお礼も兼ねて報告

入籍報告

iStoc / kyonntra

直属の上司には事前に結婚報告をしているものですが、入籍後も直接会って報告します。プライベートな報告であるため就業時間外にタイミングをもらえるよう「私的なことでご報告があります、後程お時間いただけますか?」と事前にアポを取れると丁寧です。上司が忙しくなかなか会えない場合は「取り急ぎのご報告で失礼します」と伝えたうえで電話やメールを入れ、後日必ず直接報告できる機会を作りましょう。結婚式の前日や当日に入籍した場合は、結婚式参列のお礼と併せて報告を。

口頭例文1:結婚式に招待する上司へ

「〇月〇日に入籍いたしました。先日もお伝えしたとおり、結婚式は〇月〇日に行う予定です。ご都合がよろしければぜひご出席いただきたいと思っています。その際、スピーチもお願いしたいのですが、よろしいでしょうか?」

口頭例文2:結婚式に参列してもらった上司へ

「昨日(先日)はお忙しいなか結婚式にご参列いただき、また、私どもにはもったいないほどのお祝いのお言葉を頂戴し、誠にありがとうございました。おかげさまで〇月〇日に無事入籍することができました。若輩者で至らぬことも多いふたりですが、これからもがんばってまいりますので、変わらぬご指導のほどよろしくお願いいたします」

同僚、他部署へはメール報告でもOK!

会社の同僚や必要部署へ入籍報告をするとき、人数が多くなると口頭での報告は難しくなりがち。メールで入籍報告ができれば、同僚同士の間で起こりえる「私だけ聞いてない!」という事態も回避できます。

先輩や特に仲の良い同僚には先に口頭で直接伝える方が好印象ですが、相手が忙しいなどなかなか会えない場合は「取り急ぎのご報告」とすればメールでもOK。なおメールを送る際には、一斉メールではなく一人ひとりに宛てて送るようにしましょう。

結婚式に招待する・しない、結婚後も仕事を続ける・退職するなど、それぞれの状況によって書き方も異なるため、ケースに合わせた例文を参考に考えてみてくださいね。

メール基本例文1:結婚式に招待する先輩や同僚へ

お忙しいところ失礼します。
私事で恐縮ですが、〇月〇日に入籍しいたしました。
それに伴い新しい苗字は〇〇となりますが、結婚後も旧姓のまま仕事を続けますので、メールアドレス等の変更はございません。
結婚式は〇月〇日に予定しており、〇〇様にはぜひご出席いただきたく思っております。詳細につきましては後日改めて招待状をお送りさせていただきます。
本来であれば直接ご報告すべきところですが、取り急ぎメールでのご報告となり申し訳ございません。
今後は仕事と家庭を両立できるよう精進してまいりますので、これからも変わらぬご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

メール例文2:先輩や同僚を結婚式に招待しない場合

結婚式は会場の都合上、少人数にて行うことになりました。
ご招待ができず、申し訳ございません。
結婚式後に二次会を予定しておりますので、ご都合がよろしければぜひご出席いただければと思います。
詳細は後日改めてご案内させていただきます。

メール例文3:新姓で仕事を続ける場合

新しい苗字は〇〇となります。これに伴い、メールアドレスも下記の通り変更となりますので、お手数ではございますがご確認、ご変更のほどよろしくお願いいたします。

メール例文4:結婚を機に退職する場合

なお、結婚後は退職させていただく運びとなりました。
私の担当業務につきましては、後任者が決まり次第、改めてご挨拶させていただきます。
ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございません。何卒ご理解いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

友人への入籍報告の方法と例文

友人への入籍報告

iStoc / Sushiman

友人への入籍報告でも最も気を付けたいのが、「私だけ聞いてない!」という事態を避けること。食事会などを設け直接会って報告ができればベストですが、難しい場合はメールなどでみんなに同じタイミングで報告できるよう調整しましょう。人数が多いときはグループごとにタイミングを図って。

とはいえ、親友や結婚式に招待する特に仲の良い友人には電話などでいち早く報告したいですよね。友人同士の間で話が進まないよう「誰よりも先に報告したくて」と伝えたうえで「これからみんなにメールで報告する」と状況を話しておきましょう。

疎遠になっている友人など急ぐ必要がない場合は入籍報告はがきや、春夏の入籍なら暑中見舞い、秋冬の入籍なら年賀状などで近況報告として伝えてもOKです。

メール基本例文1:結婚式に招待する友人へ

〇月〇日に入籍しました。新しい姓は〇〇です。
直接会ったときに報告したかったのだけど、早く報告したかったから取り急ぎメールで連絡しました。
結婚式は〇月〇日に予定しています。ご都合はどうかな?〇〇ちゃんにはぜひ出席してほしいと思っています!
詳細はまた改めて、招待状でお知らせするね。
若輩者の二人ですが、これからもよろしくお願いします!

メール例文2:結婚式に招待しない友人へ

もしよかったら、二次会にお誘いしたいと思っています。
日程は〇月〇日の予定なのだけど、どうかな?
詳細はまた改めてお伝えするね。

はがき例文3:久しぶりに連絡を取る友人へ(年賀状など)

実はこの春に入籍(結婚)し、〇〇△△(新しい名前)になりました。
下記に新居を構えましたので、近くに来たときはぜひ遊びに来てね!

まとめ

相手ごとに適切な方法でスムーズに入籍を報告しよう

入籍報告も結婚報告と同じく直接会って報告するのが最も丁寧な方法ですが、なかなか会えずにタイミングを逃してしまいそうなときは、電話やメールで取り急ぎの報告をしましょう。上司など目上の方に対しては、後日必ず直接報告する機会を作ることを忘れずに。親戚など報告を急がない目上の方には入籍報告はがきも丁寧です。
 
同僚や友人であればメールでも失礼にあたる印象は現代では少ないので、必要な報告内容をしっかり伝えられるよう文章を考えましょう。
 
入籍報告をすることで、大切な方々にお知らせできるとともに、二人も夫婦となったことを改めて実感できそうですね。社会人として失礼のないよう、相手に合わせた方法で入籍報告をスムーズに行いましょう。

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この記事のライター

結婚式準備.com編集長

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